モールス信号といえば、トン・ツーという「音」のやり取りをイメージする方が多いかもしれません。
実はこの信号、音が出せない環境でも「光」で送ることができるのをご存知でしょうか?
ライト(懐中電灯)やスマートフォンのライトを使えば、誰でも手軽にモールス信号を送信することが可能です。
この記事では、光を使ったモールス信号のやり方をやさしく解説し、ライトやスマホアプリでの実践方法、おすすめツールまで紹介します。
モールス信号は光でも送れる?
モールス信号は、短点=「・(トン)」、長点=「-(ツー)」の組み合わせで文字を伝えます。
「音」だけでなく「光」や「電波」「振動」などオン・オフの区別ができるものであれば送信可能です。
特に、災害時や通信手段が限られた環境では、光を使ったモールス信号が役立つことがあります。
たとえば、懐中電灯やスマホのフラッシュライトを点滅させて、「SOS(・・・ --- ・・・)」を送ることで救助を呼ぶことも可能です。
光を使ったモールス信号のやり方
光を使ったモールス信号では、短点=短い点灯、長点=長い点灯としてモールス信号を表現して文字を伝達できます。
モールス信号における長さは以下の通りです。
- 短点「トン(・)」の長さ:基準単位(例:0.2秒)
- 長点「ツー(-)」の長さ:短点の3倍(例:0.6秒)
- 文字間の間隔:短点の3倍
- 単語間の間隔:短点の7倍
光を点滅させる際は上記の長さを目安に行うとよいでしょう。
ライトを使ったモールス信号のやり方
ライトの光でモールス信号を送る
懐中電灯やLEDライトを使えば、簡単に光のモールス信号を送ることができます。
やり方は以下の通りです。
- 送信内容をモールス信号に変換(例:「SOS」→「・・・ ーーー ・・・」)
- ライトを手動でオン・オフしながら信号を送る
- トン:短く点灯
- ツー:長めに点灯
- 文字間と単語間は一呼吸置いて明確に
練習すれば手の感覚で自然に送信できるようになります。日没後の屋外や暗い室内で特に有効です。
自動でSOSを発信する機能が付いたライトを使う
最近の多機能懐中電灯には、「SOSモード」が搭載されている製品もあります。
SOSモードで点灯するだけで、自動で『SOS(・・・ --- ・・・)』のパターンを繰り返し発光してくれます。
これなら、モールス信号に自信のない方でも安心ですし、手動で発信し続けるのも大変ですし、とても便利な商品です。
防災グッズとして一ついかがでしょうか。

スマホを使ったモールス信号のやり方
スマホの光でモールス信号を送る
スマホのカメラ用フラッシュライトでも、手動でモールス信号を送ることが可能です。
以下の方法で簡単に利用できます。
- 送信内容をモールス信号に変換(例:「SOS」→「・・・ ーーー ・・・」)
- スマホのフラッシュライトをONにするアプリや設定画面を開く
- ライトを手動でオン・オフしながら信号を送る
トン:短く点灯
ツー:長めに点灯 - 文字間と単語間は一呼吸置いて明確に
iPhoneでもAndroidでも簡単に操作できます。警視庁もSNSでやり方を紹介しています。
アマチュア無線などで使われるモールス信号をご存じですか?今日は、モールス信号上の「SOS」について、スマートフォンのライトを使った方法を紹介します。光による合図なので、暗闇でも離れた相手に伝えることができます。いざというときのために、練習してみてはいかがでしょうか! pic.twitter.com/zEMrEhv54E
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) October 18, 2023
モールス信号を光で送れるアプリを使う【おすすめアプリ】
手動では難しいという方のために、モールス信号を自動で光に変換して送信してくれるアプリもあります。
iPhone向けとAndroid向けのアプリをそれぞれ紹介します。
SOSなどのモールス信号をスマホのフラッシュライトで自動で発光してくれます。
iPhone向け
懐中電灯&モールスユーティリティ
Android向け
Flashlight with SOS & Blinker
まとめ:光を使ったモールス信号は手軽で実用的
モールス信号は「音」だけでなく「光」でもしっかりと伝えられる通信手段です。
懐中電灯やスマホのライトを使えば誰でも簡単に光でメッセージを送ることができます。
災害時や電波の届かない場所での連絡手段としてはもちろん、アウトドアや防災訓練、子どもの自由研究にもおすすめです。
ぜひこの機会に、光によるモールス信号のやり方を覚えてみてください。